宿泊しているYHからは山の麓まで45kmある。

ダラダラ登りだが、道路はほぼ封鎖されているし、サイクリストが多いのでついていけば楽チンである。
昼頃に麓の町・Bourg-d'Oisanに着いたが、選手が来るのは夕方5時頃である。
どこで観戦するかも決めていなかったが、とりあえず坂を登ることにした。

アルプスの大岸壁をよじ登る急坂。イメージとしては、ヤビツ峠の蓑毛の坂がひたすら続く感じ。
これに例の強烈な日差しが加わるものだからたまったものではない。
道端には湧き水が出ているところが何ヶ所かあり、休憩を交えつつ登っていく。あるところまで進むと急に目の前が開け、はるか上のほうにHuez村の集落が広がっている。

ここにはオランダ人が陣取り、まさに飲めや歌えの騒ぎを繰り広げている。
ここからは、自転車を押して歩かなければならない。
もう少し登ってみると、YHで一緒だったオーストラリア人の男の子に声をかけられる。人もそれほど多くなくちょうどいい場所だったので、彼と一緒に観戦することにした。

ついに選手がきた!
先頭はクネゴとシュレック、少し間を置いて追走集団が現れる。選手が路肩ぎりぎりを通過するので、接触しそうになってしまった。たまに観客にぶつかって落車する選手がいるが、わかる気がする。

選手が通ると、マッサージオイルの香りがひろがる。
先頭が通過してから30分以上たったであろうか、ロビー・マキュアンが怒ったような顔をして走り去っていった。彼の集団が最後だったようだ。

レースが終わってから山頂まで登り、記念写真をとる。この上はスキー場になっているようだ。
山頂ゴールは長く楽しめて、観戦には最高だ。大変満足して、宿に帰った。
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